五行歌【立ち去ること】

五行歌【立ち去ること】 腹に据(す)えかねても/屈辱を感じても/動けない僕は自分から/この場を/立ち去ることはできないんだよ


 
 腹に据えかねても
 屈辱を感じても
 動けない僕は自分から
 この場を
 立ち去ることはできないんだよ 
 

【注】据(す)え

五行歌【夢精】

五行歌【夢精】 恥じることはない/当然の夢精を/恥ずかしいのですがと/前置きした/そのこと卑屈である


 
 恥じることはない
 当然の夢精を
 恥ずかしいのですがと 
 前置きした
 そのこと卑屈である
 


最近はそうでもなくなっているのかもしれませんが、世間的には、まだまだ障害者を無性の存在として見てしまう、扱ってしまうことが多いと思います。人の無認識だけでなく、当事者も抑圧感を抱えつつも楽をして、その周囲に波風の立たないありかたに安住している場合もあるかと思います。僕もそんなところがあったのでこれは実感です。障害者だって人間で、男であり女だという自然であたりまえのことに向き合って生きたいですね。(岩崎 航)

五行歌【いつまでも】

五行歌【いつまでも】 いつまでも/子どもあつかいされる/厭(いと)わしさ/やりきれなさと/かなしき怒りと


 
 いつまでも
 子どもあつかいされる 
 厭わしさ
 やりきれなさと
 かなしき怒りと
 

五行歌【見守る】

五行歌【見守る】 ただ見守ることは/こんなにも/勇気と愛情が/必要だったのだ/今、わが母を思う


 
 ただ見守ることは 
 こんなにも
 勇気と愛情が
 必要だったのだ
 今、わが母を思う 
 

五行歌【表札】

五行歌【表札】 あるいは/人の立場をあらわす/表札に/囚(とら)われすぎて/いるからさみしい


 
 あるいは
 人の立場をあらわす 
 表札に
 囚われすぎて
 いるからさみしい
 

五行歌【震えるほどに】

五行歌【震えるほどに】 まさに決断の連続で/生きていることが/怖いような/震えるほどに/いのち燃えるような


 
 まさに決断の連続で 
 生きていることが
 怖いような
 震えるほどに
 いのち燃えるような 
 

五行歌【もどかしい】

五行歌【もどかしい】 もどかしい/そんなときにこそ/はじまりの/ひそかな一歩が/動きはじめる


 
 もどかしい
 そんなときにこそ 
 はじまりの
 ひそかな一歩が
 動きはじめる
 

五行歌【話す】

五行歌【話す】 呼んでも/呼んでも/答えがないような/真夜中の/悲しみと、話す


 
 呼んでも
 呼んでも
 答えがないような 
 真夜中の
 悲しみと、話す 
 

五行歌【目をそらす】

五行歌【目をそらす】 持病への/理解を周囲に求めながら/
その一方で/老いからは目をそらすのか/虫がいいことだ


 
 持病への
 理解を周囲に求めながら
 その一方で
 老いからは目をそらすのか 
 虫がいいことだ
 

五行歌【この“Kogun”には】

五行歌【この“Kogun”には】 この“Kogun”には/よわよわしい空論など微塵もない/したたかに/今日も明日も生きていくという/ただ、それだけだ (*Toshiko Akiyoshiの「Kogun〜孤軍」を聴いて)


 
 この“Kogun”には
 よわよわしい空論など微塵もない 
 したたかに
 今日も明日も生きていくという
 ただ、それだけだ
 
 (*Toshiko Akiyoshiの
     「Kogun〜孤軍」を聴いて)